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第38話 初合コン
「坊っちゃんは合コンに行ったことはありますか?」
5月が近付いてきた少し汗ばむ金曜の夕方の自室で、ミクがこんなこと俺にを聞いてきた。
「興味ない」
俺は彼の小さな膝の上に頭を乗せた。
今はミクと話をしようとベッドに座らせたら、そんなことを聞かれた。
「宮城さんが坊っちゃんを合コンに誘いたいそうです」
『合コン』という言葉を誰かに吹き込まれたと思ったら、やっぱり宮城だった。
宮城は俺がミク以外を恋愛の対象として見ていないのを知ってるはずだ。
なんで俺が合コンなんてものに参加しないといけないのだ?!
「ミクとこうやってのんびり過ごす時間が、俺にはとても大切なことだ」
「……坊っちゃんっ。僕嬉しいです!!」
彼は俺の頭を優しく撫でてくれた。
あぁ、太ももも小さい手もプニプニ柔らかくて気持ちがいい。
そんでもって良い香りがする!!
はぁ、俺のミクを吸うことは辞められないし、やみつきだ……。
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