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第43話
オウェェェっ……。
ミク以外の男とキスしちゃったよ。
せめて童顔で少しでもミクに似てたらまだマシなのに、ミク似どころか好みでもない。
「っえぐ……、ふぇぇン……っごめなさぁい。ぼっちゃぁんのきもちもかんがぇてなくて!!……キスさせてしまぃましたあっ!!」
帰りの車の中で、ミクは大号泣だった。
ミクはどうやら合コンの場は本当に『友達作り』だと思っていたらしい。
気持ち悪そうに俺が口を拭っていたら泣き出した。
「俺は『ミク以外は欲しくない』と言っただのう。ミク以外の人間は好きになれないから、故に友達もほしいとは思ってないんだ」
「ぼくっまちがって、ました」
何が間違ってると思ったのか、ミク本人から聞く勇気は俺にはなくて。
「ミク、いいから何も言わないでキスをしろ!!これは主人としての命令だ」
あんなヤツのキスは、直ぐに本物のミクのキスで上書きしてやる。
ミクは泣きながらも、俺の唇をペロペロした。
やっややや、やっぱり本物は全てにおいて拙くて萌える!!
さてキスの問題はこれでいいとして、痛いくらいに成長したぺニスはどうするかだった……。
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