43 / 106

第43話

オウェェェっ……。 ミク以外の男とキスしちゃったよ。 せめて童顔で少しでもミクに似てたらまだマシなのに、ミク似どころか好みでもない。 「っえぐ……、ふぇぇン……っごめなさぁい。ぼっちゃぁんのきもちもかんがぇてなくて!!……キスさせてしまぃましたあっ!!」 帰りの車の中で、ミクは大号泣だった。 ミクはどうやら合コンの場は本当に『友達作り』だと思っていたらしい。 気持ち悪そうに俺が口を拭っていたら泣き出した。 「俺は『ミク以外は欲しくない』と言っただのう。ミク以外の人間は好きになれないから、故に友達もほしいとは思ってないんだ」 「ぼくっまちがって、ました」 何が間違ってると思ったのか、ミク本人から聞く勇気は俺にはなくて。 「ミク、いいから何も言わないでキスをしろ!!これは主人としての命令だ」 あんなヤツのキスは、直ぐに本物のミクのキスで上書きしてやる。 ミクは泣きながらも、俺の唇をペロペロした。 やっややや、やっぱり本物は全てにおいて拙くて萌える!! さてキスの問題はこれでいいとして、痛いくらいに成長したぺニスはどうするかだった……。

ともだちにシェアしよう!