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第63話
ミクの顔が急に近付いてきた。
訂正、ミクが降ってきた。
ガツンっ!!
「っ!!」
「……ぃたぁっっ!!」
顔面激突して、前歯と前歯がぶつかった。
痛みがするということは、今のことは現実だということが分かった。
けど、……けどさ!!
「ミクっ、俺口切ったんだけど」
「ごめんなさい!!キスしようとして……失敗しちゃいました」
ミクの涙は止まってて安心した。
そんでもって、ミクのほうには流血は見れなかったから安堵した。
可愛いミクに傷ついたら嫌だし。
「口切ったから、舐めて消毒して」
そう言って、俺は唇を尖らせた。
するとミクはニッコリ天使の笑顔でキスをした。
「痛いの痛いの、飛んでけー!!」
そんな彼が可愛くて、俺は大人のディープキスを返した。
ミク、俺はミクが大好きだ。
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