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第65話

「坊っちゃんと一緒に選んだ服を着れるのは嬉しいです。でも……、僕はあまりお金を持ってないから」 確かにミクのメイドとしての給料はない。 たしかミクの父親が言うにお小遣い制で、一週間500円をあげてるだけらしい。 服なんて買えるはずかない。 「ミクは俺の所有物(もの)だ。だから俺の金で与えれば何も問題はないよな!!」 「坊っちゃん、僕にお金を使うのはやめてください!!四月にノートもパンツも買ってくれました。それだけで僕は幸せです」 「俺はミクの主人だけど、恋人同士。恋人同士で服を買ってプレゼントすることは、俺の歳になれば普通だから」 するとミクは急に真顔になって聞いてきた。 「坊っちゃんのお歳だと普通なんですか?」 「普通だよ。あのショートパンツ、裾がヒラヒラでミクが履いたら似合うだろうな」 俺は笑顔でそう彼を見ると、 「……普通のことなら、僕は坊っちゃんとしたいです!!」 ミクも笑顔になった。 こうして初デートが始まった。

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