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第73話
俺はスマホの中身をミクと一緒にチェックした。
画像の中はスカートの中を盗撮した画像がたくさん入っていて、やっぱり一番新しい画像は、ミクのお尻と紐パンの画像が写っていた。
「あ!!これ、坊っちゃんに買ってもらったパンツですっ」
「これでもしらを切る気か?!」
その場から逃げようとした盗撮魔二人を、店の傘立てにあった傘で薙ぎ払い伸したら、店から歓声と拍手が湧き上がった。
「坊っちゃん、カッコイイですー!!」
「成敗したまでだ」
ミクからの歓声を聞いたとき、祖母の言いつけで剣道をやっていて良かったと初めて思った。
店の店長らしき人物が奥から出てきて、数分後警官が駆けつけ、盗撮魔を捕えていった。
「お嬢ちゃん、こんな大勢人がいる前でそんな大人を挑発するような格好をしたらいけないよ」
警官がそうミクに言っていて、俺は内心ドキリとした。
今度は俺が捕まる番か?!
するとミクは笑顔で、
「僕が着たいから着てるんです!!それに初音家は徳川家のメイドとして仕えてますから。ね、坊っちゃん」
ミク、こんな時俺にふらないで!!
「徳川?……もしかして君は『徳川財閥』の息子さんかい?!」
「……はい」
「警視総監の娘さんの息子さんだね。いやぁ、お手柄だね!!」
そう、俺の母方の俺の祖父は警視総監だ。
だから俺は変態なのを両親に(特にオフクロ)に隠して生活してるのに、こんなところで目立ちたくはなかった。
小学生の男の子にミニのメイド服を両親には『似合うから着せている』と、まぁ嘘じゃないけど……イカガワシイ理由だとは知りもしないだろうから。
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