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第74話

警官と店側から(店の被害はミクしか出ていないから)も感謝された俺は、今後この店にミクと来たらカップル席に案内してくれる『特別客』になった。 俺としては別にどうでもいいのだが、ミクがとても喜んでいるので良しとした。 迎えの車を待つ間、ミクと公園のベンチに座って話をしていた俺。 「悪者をやっつける坊っちゃんは、まさに『徳田新之助』でした!!」 「それ喜んでいいの?……複雑な言われようなんだけど」 「でも僕は『暴れん◯将軍の徳田 新之助』よりも坊っちゃんのほうが、カッコイイし大好きです」 彼はそう言うと、俺の頬にキスをしてくれた。 ミクっ……可愛いよぉぉぉぉ!! でも俺はそれだけで満足のいかない男だった。 「ミク、俺以外の男にお尻見られたよね?」 「お尻じゃなくてパンツです」 「でも布の面積は小さいから、お尻見られたようなもんだよね」 「クラスのみんなの前で着替えるときは、みんなに見られてます」 「でもでもでも!!俺みたいに、ミクを性的に見てる男に見られたんだし。……帰ったら『お仕置き』するとしよう!!」 俺は冷静に言った言葉だったけど、内心では大興奮だった。 だって、ミクに『初お仕置き』だよ!? 何しようかな、今から考えると楽しみで仕方がなかった。 「あの坊っちゃん……、優しいお仕置きにしてくださいね?」 ミクは不安そうに俺を見上げた。 その不安そうな表情だけで、俺のペニスが反応しそうになっていた。 俺とミクの初デートはこうして終了した。

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