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第85話
「わー、徳田君!!」
「本当に来てくれたんだね」
小学生のミクを連れて、俺はまたゲイの合コンにやってきた。
「ただの数合わせだ。俺は居ないものと思ってくれ」
「数合わせなら居ないものとされないよ新さん」
宮城のツッコミは的を得ている、数合わせなら誰かの相手をせざる得ないのだ。
「この子が徳田君のメイド君?!」
「はじめまして、初音愛久です!!いつも坊っちゃんがお世話になってますっ」
ミクはそう言って頭を下げた。
「大丈夫だミク、俺はこいつ等に世話になってはいない」
「僕に言ったんだよね、ミクちゃん」
宮城はそう言うと、ミクの手を取り奥へ連れて行った。
「宮城!!ミクと手を繋いだな、許さん」
「まぁまぁ、ミクちゃんにはジュースね」
「ジュースは奥だからおいで~」
そう俺をホールドするように両腕を掴まれた。
ミクは大丈夫だろうか、うむ心配だ!!
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