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第89話

頭は冴えたが、身体はアルコールのせいで言うことを聞かずに力が入らなかった。 ヤバイヤバイヤバイ……。 このままだとミク以外の男と性行為に流されてしまう!! 「まっまて、俺はアルコールで勃起たない」 「大丈夫だよ。徳田は抱かれる側だから勃起しなくていいんだ」 「……いやいやいや」 コイツ等は最初から俺を食うために俺に酒を勧めていたのか。 要するにミクが標的ではなかった。 「冗談が過ぎるぞ」 「冗談で言うわけ無いだろ」 そう先輩はガタイが良すぎる俺をお姫様抱っこすると、禍々しすぎるネオンの建物に入っていった。 俺が掘られる?! スパダリ候補の俺が抱かれる側?! いや、ありえないだろう!! 俺はあまりの出来事に白目を向きそうになった。

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