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第91話
俺の身体を這いずる者は、下に向かって下がっていく。
臍を舐められて身体が跳ねる。
こいつも結構玄人だな。
「っ!!」
「我慢しなくていい。徳田は落ち着いて俺を受け入れればいいんだ」
「はっ。……誰がお前など受け入れるものか」
情けないことに俺の声は上ずっていた。
こんな姿ミクにだけは見せられないなぁー。
「威勢のいい男程俺を受け入れたときに乱れてくれるんだ。今のうちにほざいとけよ」
確かにこいつはテクニックがいい。
男の良いところを知り尽くした感じがした。
尾てい骨を触られてくすぐったい気分になった。
「んっ」
くすぐったいということは、受け身の才能があるからだ。
優秀すぎる俺の体は受け身の才能もあったのか。
全然ちっとも嬉しくないが。
「声も漏れてきてるから、相当感じてるんだな、徳田」
正直に言うと、その通りだ!!
優秀すぎる俺の身体が憎くなった。
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