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第100話
俺はミクと同じ視線になってから抱きしめた。
「ミクは俺の最高のメイドだ。ちょっと……、いやだいぶおっちょこちょいのドジっ子だけど。それが可愛い俺の専属メイドだ。どんなミクでもミクは可愛い!!」
そう言ってやりながら頭に髪にキスをした。
「……坊ちぁゃんっ」
ミクは赤ん坊のようにエンエンと泣いていたが、俺はその間話を続けた。
「それに俺のほうが情けない醜態を晒してしまった。竹刀がなければ俺は無力なのを改めて理解した。スパダリとは程遠い」
そう、それだ。
ミクがゴリラならおれは蓑虫以下で、スパダリからは程遠いのだ。
「そんなことないです、坊っちゃんはカッコイイです!!」
「ただの優男では駄目なのだ。うむ、俺もミクと護身術を習うことにする」
俺はミクの身体を小脇に抱えて浴槽に入った。
ミクのこの細腕でも護身術を習えば、俺はさらなるスパダリへと進化するだろう。
「さて今日はミクにあまり触れてなかったな。これから思う存分嬲ってやるからな」
暴れん○将軍の徳○新之助というよりも悪代官のような台詞を言ってしまった俺はその小一時間ミクの身体で戯れ、その最悪な日もどうにか切り抜けたのだった。
「あああっ、ぼっちゃん。……もう、らめれすぅ〜」
「うむ、とても素直で悦い身体だ」
だがアルコールのせいで全く勃起たないのは辛いものはあった。
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