4 / 55
♥第4話
「どうして、服がほとんど女物なんですか?」
ふと、気がついた。
「…もしかして知らないんですか?」
ビックリしたように目を開いてこちらをみる高木さん。
「うん。」
「瑠璃様は孕み男子という人です。」
「孕み男子!?」
「多分、瑠璃様の男のモノが小さくありませんか?」
「…うん。」
「孕み男子は世界ではほとんど女扱いされます。一応選べるのですが、せっかく瑠璃様はお綺麗で可愛らしいので女扱いの方になされたそうです。」
「…僕も一応男の子なんですけど。」
「まぁまぁ、今日の服もお似合いですよ。」
今日は赤チェックのスカートに裾についたリボンがある白の長袖で黒のスパッツだった。
「…。」
孕み男子…まぁいっか。わかんなくても。
「瑠璃、このチョーカー今日からつけてね。」
渡されたのは黒の細い十字架がついた、チョーカーだった。
「…?つけたらいいんですか?」
「うん。あっ僕がつけてあげる。おいで。」
そのまま透さんのところへ背中を向けてつけてもらった。
すると透さんは僕のうなじにキスをした。
「ひゃあんっ!」
自分の声じゃない女のような声が出てしまいとても恥ずかしい。
「へぇ、瑠璃は首が弱いんだね。」
「…っ!」
「フフ。かわいいなぁ。…」
「むぅっー…」
「さ、今日は瑠璃のためにショッピングに行こうか。」
「え!いいんですか?」
そうして僕のために買い物に行くことになった。
ともだちにシェアしよう!