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♥第6話
今日から学校に通う。
「瑠璃様、とてもお可愛らしいです。」
僕は白のセーラーに紺のカーディガンを着て、
黒のスパッツに白の膝上スカート、ローファーだった。
「前もこれ着ましたよね?」
「そうですね。旦那様があまりにもお気に入りになられて。」
「…他の子たちは違う制服だった。」
「あれは外部受験だからですよ。こちらがあの学校の制服です。
ちなみにブレザーなどの多くの制服が揃っております。」
「ひゃぁーっ!それはすごいですね。」
またしても透さんに送ってもらい久しぶりの学校に来た。
自分の教室につくと先生が教室に入れてくれた。
「はじめまして、俺は城野 悟 2年Aクラスの担任です。
みなさん、こちらの方が東雲 瑠璃さんです。
仲良くしてね。
皆、孕み男子だから大丈夫!
東雲さんは窓際の空いている席についてね。」
隣は綺麗な顔の整った人だった。
「よろしゅうね。僕、豊穣 美和。京都出身やの。」
「よろしくね、えーと「美和でええよ。」
美和。」
「僕も瑠璃って呼んでええ?」
「うん。もちろん。」
それから、僕は美和と一緒に過ごした。
「瑠璃、お帰り。友達は出来た?」
透さんは車で迎えに来てくれていた。
「はい!豊穣さんという子と友達になりました。」
「豊穣!?いきなりすごい子と友達になったんだね。」
「え?」
「豊穣家は古い名家で、舞妓などで有名な京都代表だよ。」
「そ、そんなすごい子だったんですね…。」
「まぁ、家柄関係無く友達としていたらいいと思うよ。」
「確かにそうですね。わかりました。」
僕はまだ知らなかったこれから始まる悲しい恋と悲劇を。
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