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♥第7話
「なぁ、瑠璃って好きな子おるん?」
突如、屋上で昼食をとっていた僕に話しかけた。
「~?特にいないかなぁ。」
「へぇ、珍しいね。この学校の生徒は常に色恋に夢中なのに。
ほんなら、この先誰とまぐわうの?」
「…わかんない。透さんの考えていることは全く分からないんだ。」
「…僕な、城野先生が好きやの。
でもな、僕にはもう相手が決まってるねん。
せやから、せめて残り時間頑張りたいんや。」
「…美和、応援してるから‼頑張って‼」
美和は少し驚いてそのあとはすぐに優しい顔になった。
「ありがと。僕も瑠璃に好きな人が出来たら応援するから。」
「うん。」
こうして僕たちはまた強く友情を深めた。
ある日、校門まで歩いて行くと、どどんと何人かの生徒が立っていた。
『ねぇ‼あんた、東雲 瑠璃だよね。』
「…。」
『あんたなんかが東雲を名乗るだなんて。』
『東雲家に嫁ぐのは綾小路様なんだから。』
綾小路?あぁ、あの生徒会長か。
『あんた、無視?』
『生意気なんだけど。』
突如腹を殴られ地面に倒れた。
『あんたなんか用無しにしてあげるから。』
そういうともう一人が足で腹を再び蹴った。
『チクったらただじゃすまないから。』
と脅しながら帰っていった。
「うっ…イタタタ。」
前屈みになって少しずつ前に進む。
多分、顔などに殴ったらばれてしまうからなんだろうなぁ。
「誤魔化さないと。」
こうして、僕と透さんの仲が悪くなるきっかけとなってしまった。
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