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♥第12話

どこへ行こうかとか決めていなかったためすぐにBDの人に見つかった。 逃げられずあっさりと捕まってしまった。 また、あの病室につれていかれた。 高木さんはぶちギレで、 「なんで!勝手に抜け出したんですか!?とっても心配したんですよ‼」 「…でも、透さんにとって、僕は要らないでしょ?」 「そんなこと無いんです‼」 高木さんは怒りながらも僕をテキパキとベッドに寝かせた。 「でも…「でもじゃありません‼」 とても怒っていた。 僕はこれからは高木さんを怒らせないようにしようと思った。 久しぶりに透さんをみた。 少し青ざめていて、汗もかいていた。 「…えっと…お久しぶりです。透さん。」 ずんずんとこちらに向かってくる。 「どれだけ君は心配させるの?」 透さんは少しキレている。 「…。」 「はぁっ…。」 ため息をつかれ体がふるえる。 「瑠璃は何もわかってないんだね。僕はこんなにも瑠璃のことが好きなのに。」 「…!?…。」 「腹を殴られてそれでも君は隠しとおす。 それがどんどん嫌で、ついあんなことをしてしまった。」 「…。」 「今日だって、僕から離れたくて逃げたんでしょ?」 「違っ…。」 その先の言葉が出なかった。 「ごめん。困らせるだけだってわかっているのに。」 「違っ「これで、普通の家族に戻ろう。」 「え?…。」 「瑠璃は普通の家族に憧れているんでしょ? 僕はもう、何もしないし。」 「違う‼違うからぁ…。 僕はもう透さんに嫌われたと思って。ぐすっ…。」 透さんはビックリした表情で僕を見ている。 「…ごめんね。…好きだよ。」 透さんは僕を抱きしめる。 「…ひぅっ…グスッ 僕も好きです。…」 「ハハッ…今日はとても幸せな日だなぁ。…」

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