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♥第32話

ある日、豊穣家の前に数台の車が止まった。 「あ!五月雨 瑠璃さんが出てきたぞ‼」 カメラを持った記者が車から出てくる。 「豊穣 泰久さんとはどんな関係なんですか?!」 「一緒に暮らしているとは、ご家族も公認なんですよね?」 「いつからお付き合いを?」 次から次へと質問の嵐。 「瑠璃、こっちから行こ!」 無事に学校に来れたがすでにこの事はニュースになっていた。 「…なんで、こんなことに。」 「急にマスコミがこんなことしだすなんてなんかおかしい。」 「五月雨さん、ちょっと。」 呼びに来たのは綾小路先輩だった。 「このニュース、手を回したの真弓美さんみたい。」 「?!でも、どうして…」 「君が透さんの元に帰れなくするためだと思う。」 「…なるほど。」 「だいぶ、追い詰められているようだね。」 「そんなわけ…「あるよ。」 「美和…!」 「うちと綾小路先輩はもともと家の繋がりがあったからなぁ。」 「そうなの?!」 「まぁ、とりあえず、さすが透さんやな。」 「そうですね、さすが透さんです。」 「え?」 「瑠璃、あんたが好きなのはうちの兄貴じゃなくて透さんやろ。」 「…。」 「よーく、考えときや。」

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