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♥第51話
「瑠璃!赤ちゃんできたんだって?!」
「うん…出来たみたい」
美和は嬉しそうに笑っていた。
「透さんのご両親に挨拶した?」
すっかり忘れていた。
というか、行こうとしてもなかなか透さんが遮ってくる。
「んー…まだ行けてないんだよね。」
「透さん、僕、透さんのご両親に挨拶したいの。」
そう言うと、透さんは流して、
「いいの。行かなくても。」
「…透さんのお母さんとお父さんだもん…会ってみたいよ。」
そう言って僕は部屋に引きこもった。
「困ったな…。」
透さんがとても落ち込んでいたことを僕は知らない。
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