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「…っはー!生き返る!」 「ハルさん、酒強いんですね」 豪快にジョッキを煽る彼を眺めながら、枝豆を口に運ぶ。 「そりゃー仕事が仕事だし?」 「はは、流石です」 頬杖をついたまま、こてんと首を傾げる仕草は可愛らしいが、酒の量は半端じゃない。俺もそこそこ強い方だとは思っていたけれど、本職の彼に比べたら足元にも及ばないだろう。 「苦手、っつーか…酔いやすい酒ってあるんですか?」 単純な好奇心。思わず口から出たそれに、一瞬驚いたような顔をしたものの。 「んー……知りたい?」 ふっと翳った双眸に、心臓が跳ねる。 口を開きかけて。しかし、音にはならなかった。 「…ヒミツ。かっこ悪いし、教えらんねぇな」 視線を逸らされて、思わず息を吐き出す。たった数秒だったのに、身体中を支配した不思議な感覚。あれは何だったのか―――払拭したくて、ジョッキを引き寄せた。

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