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いつものようにサークルで汗を流して、シャワーを浴びて。スマホを確認してから部屋を出る。 ただ、いつもと違うのは。 「あっ、細田くん!」 「これ…受け取ってもらえますか?」 「お願いします…!!!」 毎年のことながら、頭を抱えたくなる。ただでさえ暑いのに、こうも人が集まってしまっては困るだけだ。 「ほーそーだー………」 地を這うような声を出すのはサークルの先輩。この現場に居合わせるのは3回目だろうか。 「す、すいません……あの、取りあえず全部頂くので…」 恨めしげな視線を寄こす彼に頭を下げてから、持参した紙袋を広げる。 あっという間に満杯になった3袋を見つめて、ため息をつく。 「ま、取りあえず…誕生日おめでとう」 嫌味っぽく言われて軽く睨むと、肩を竦めながら立ち去ってしまった。

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