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これはきっとお礼のつもりなんだろう。 今日だけ許された優しさを、心に刻み込んでおきたい。 「いつも自分で慣らしてるんですか?」 「そ、う…だけど……」 問いかける彼の表情は見えない。ここで考えても仕方ない気がして、再び昂りに舌を這わせる。 「指、増やしますね」 内壁を擦るように抜き差しされ、そろそろ咥えているのが辛くなってきた。バラバラと動く指を感じて思わず締め付けてしまう。 「ほらハルさん、力抜いてください」 「っ…んなこと、言ったって…!」 引っ掛けた指で左右に広げられる感覚に合わせて息を吐く。快感を拾いやすくなってしまったこの身体が恨めしい。 「うーわ、真っ赤…えっろ……」 ぽつりと呟く言葉を聞きたくなくて、思わず目を瞑った。立てた膝が震え出す。 「ちょっと、上の口がお留守ですよー?」 からかわれてムッとしながらも、習慣というものは虚しいだけで、丁寧に舐めしゃぶってやろうという気になる。今から胎内に受け入れるものだと思うと、正直なところ愛しくて仕方がない。 「ひ、っ…ぁ…!」 ある一点を指が掠めた時、背筋に電流が走ったような衝撃を受けて。覚えのありすぎるそれに、思わず口を離して酸素を取り入れる。

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