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触れ合った肌が熱くて、本当に溶けてしまいそうだ。 下から突き上げるたびに切なく喘ぐこの人は、今何を思いながら抱かれているのだろう。 「っ、は…なに、別のこと考えてんの…?」 余裕じゃん、と。目を細められて思わず首筋に顔を寄せた。顎から滴り落ちる汗も舐めとって見上げると、視線が絡む。 「…アンタのことしか考えてませんよ」 目を見開くよりも早く、ナカが反応して。可愛らしい仕草に口元を緩めた。 「すげー締まりましたけど…」 「……うっせえ」 ぎゅう、と抱きつかれて動きづらいことこの上ないが。赤くなった耳に唇を寄せるのも良いかと考え直した。 前立腺を掠めるように揺さぶってやれば限界とばかりに動く腰。記憶よりも細くなったそれを掴み直し、最奥目掛けて内壁を抉る。 「っ、んん…ぅ…あ、っ…!」 噛んでいる唇に指を差し入れ、強制的に開かせた。抗議の目を向けながらもしっかり精を放った彼に笑いかけて。 「あんまり噛まないでください」 首の後ろに手を添えて、ゆっくり倒す。いわゆる正常位と呼ばれる体位も、今日が初めてだ。恐らく、最初で最後の―――… 「もしかして、照れてます…?」 指摘すればさっと朱が走る頬。その分かりやすさに感謝しながら額を合わせた。 「…大丈夫、実は俺も恥ずかしいから」 至近距離で細められた瞳は、こんな時だというのに綺麗で。

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