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自分が組み敷いたことのある女性達の視界はいつもこうなのか。 見下ろす瞳があまりにも優しくて、ともすれば勘違いしてしまいそうだ。 「…ハルさん、もしかして…ここも開発済み…?」 胸の頂を掠める感覚に、思わず喉を引き攣らせる。 と、同時。胎内に納めたものが再び硬度を取り戻すのを感じてしまった。 「なんで、デカくしてんの………」 呆れて眉を寄せれば、困ったように笑いながら。 「…可愛いなあ、と。思って」 そのひとことで、信じられないぐらい頭が真っ白になった。 過去に受けた忌まわしい仕打ちを、美しい言葉に替えてくれる。 それが、たとえ―――今だけだとしても。 「えっ…あの、痛いですか?」 突然泣き出した俺に驚くのも無理はない。 きっと正面から見てもらえるのは最初で最後だから、出来るだけ綺麗な姿を残したかったのに。 そう思えば思うほど、涙が溢れて。 「ち、が……っ、こわ…い」 安心させようと首を振りながら訴えるも、こんな状態では信じてもらえたかどうか。 そろりと見上げた先の彼は。 ふ…と、男くさく目を眇めて寄せられる顔。 「……怖くないよ、大丈夫」 このまま、しんでしまいたいと、おもった。

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