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とにもかくにも真相を確かめようと、細田に連絡した。彼が指定してきたのは個室の居酒屋で。もうそれだけで話が読めてしまった気がして気分は3割落ちだ。 そわそわと逸る気持ちをビールで落ち着かせ、目の前の男を眺めた。 一般的に見て、男前の部類に入ると思う。自然と薄い唇に視線が行ってしまい、ため息をつきかけた時。切れ長の瞳がこちらを捉えた。 「…で、話って」 取り付く島もない様子の彼に、直接的な単語を言うのはどうにも憚られた。 「うん……その…俺たち、さ…」 すると、僅かに口角を上げた細田はにべもなく言い切る。 「やだなあ。あんなに強調してきたのはそっちでしょう?……セフレだって」 頭を鈍器で殴られたようだ。ぐらりと揺れる視界を手で覆って、しばらくそうしていると。 「昔の…高田さんとは、元鞘に?」 「へ…」 なぜ弘人を、と疑問に思うよりも。そう問うてきた彼の瞳が所在なさげに揺れていたから。今は付き合っていないはず、と首を振るのがやっとだった。 「…もし、あの人と元に戻ったなら。一生セフレでも良いぐらいには思ってましたけど」 瞬いたその紫黒からは、もう迷いは感じられなかった。 「あなたを恋人にしたい」 ひゅ、と喉が鳴った。予想の斜め上をいく発言に目がチカチカする。 「今までとは違う形で、傍に居てくれませんか」 要は恋人にならないなら、一生セフレということだ。内容は酷いのに、"一生"という単語に胸を締めつけられる。不覚にもときめいてしまった自分が恥ずかしくて、ぎゅっと両手を握った。

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