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第2話
始業式が終わり、教室に戻ってくる。皆が席に着いたのを確認した先生が転校生を呼び。クラスのやつらは転校生がどんなやつかとソワソワしていた。ガラッとドアが開いき、転校生がはいって来る。
…イケメン。ふつーにイケメン。想像とは全然違う美青年。
クラス中がざわざわする中、転校生は自己紹介を初めた。
「俺は萩野秋(はぎのしゅう)呼び方は何でもいい。よろしく。」
とまぁシンプルな自己紹介。普通ならもっとどこどこから来ましたとか仲良くしていきたいとかいうもんじゃねぇの。一気につまらなくなった俺はぼーとしながら転校生:萩野を見る。すると萩野は歩いて俺の方にやって来た。
「お前友達になれよ。」
………はい?えっ今こいつなんつった友達?俺とお前が?なんで急に。ってか自己紹介ん時に言うことじゃねぇよな。終わってから言うだろ。
「おい。聞いてるか。」
「聞こえてんだよ」
何だよこいつ。
「友達になれ。」
再度言われ俺は頷いてしまった。俺が頷いたことに満足したのか前に戻っていく。そのまま授業が終わり、各自自由解散となった。萩野の周りには主に女子ばっかりで男は顔を見ることすらできないようだ。
「吉野!」萩野には目もくれず俺のとこに寄ってくる海と弘人。
「んだよ。俺は疲れてんだよ。」
「いやーあれはすごかったなーまさか人前で急に友達になれ。はやばい。」
「弘人の話し通り変なやつだな。」
帰り仕度を済ませ、席を立つ。すると後ろから
「千尋、一緒に帰ろう。」
まだ名前を言っていないのに俺の名前を知っている萩野が誘ってきた。
「いや、悪いけど俺海達と帰るから。」
「あーいや俺達はいいよ。いつも一緒に帰ってるから。」
「あいつらあぁ言ってるけど?」
海達あっさり俺を捨てやがった。
「じゃお先にーまたな千尋ー」
ばいばーいと手を振り遠ざかる2人組。ああつらぜってぇ許さねぇ。
「じゃ、俺達も帰るか。」
そうして俺は友達?になった萩野と帰ることになってしまった。
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