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13-F③(R-18)
"グチュグチュグチュグチュ"
「ハッ……ック」
「ンッンッ……ハァ……」
佐久間の腰の動きに合わせ、カクンカクンと腰を動かす。
ゾクゾクと身体を這う快感に、徐々に動きが大胆になる。
すると、佐久間の手が俺のモノの先をくすぐった。
「ンンーーッ」
身体は夢中になって快感を求める。
でも、一番欲しいのは……。
「……さ、佐久間」
この快楽に落ちてしまう前に、君が欲しい。
「……藤」
柔らかく笑った佐久間は、
"グチュグチュ、ジュッジュッ!"
「アーッ!!」
今まで以上に激しく腰を動かし、俺を追い詰めはじめた。
「アッアッ!!ンッ……ンッ!!」
違う、違うのに。
もっと優しく温かい君が好きなのに。
「ハァッ……ンッ!」
いや、違わないか。
佐久間の漏れる声に、自分の気持ちが気付かされる。
「ハァッ……ふ、藤ッ!」
欲だけではない、熱を帯びた瞳が俺を見ていた。
「ンッ……ンッ、さ……さンッ、さくッンーーーッ!!」
「……クッ!!」
二人分の熱が、両手に広がるのを感じる。
ドロリと吐き出したものように、佐久間のドロッとした感情も含めて、好きなんだ。
そう思うと、自然と瞼が落ちてきた。
「……おやすみ、藤」
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