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ドキッと!?夏祭り 第1話

紳士淑女の皆さま、熱帯夜が続く夏、いかがお過ごしでしょうか? 俺はと言いますと、クソ暑いのに冷房をいれたがらない父親と、格闘の日々を送っております。 何なのでしょう、あの"冷房を我慢するのが美徳"みたいな精神は? もう平成も終わって令和です。 いい加減、昭和で生きるのは止めていただきたい。 はてさて、愚痴はさておき、本日はタイトルにもありますが、NATU祭り↑↑↑ 只今ばあちゃん家で、雅実の浴衣の着付待ち中。 俺は先に着付けてもらったので、居間でのーんびり。 ばあちゃん家は、ちゃーんと冷房が効いてて、こんふぉーたぼー!! ――ガチャ―― 「雅人、お待たせ」 扉が開く音とともに居間へ入ってきた雅実は……、 「どうかな?」 「似合ぁーう!!いいじゃん、いいじゃん!!」 我が双子の兄ながら……男前っ!! トンボ柄の浴衣は俺と色ち。 色白の俺が紺で、褐色肌の雅実は白。 いつもは特にセットしていない髪も、今日は軽くオールバックにして後ろに流している。 「ありがと!」 くぅ〜〜〜っっっ!! その笑顔がまた、ズルいぐらい男前度を上げやがって…コンチクショー!! 「みっくんは洋風体型だから、なかなかバランスが難しかったわ。もうちょっと肉もつけた方がいいわよ。和装は恰幅(かっぷく)がいい方が似合うから」 後から入ってきたばあちゃんは、雅実の前にまわり、帯をグイグイと下げながら最後の微調整をしている。 「えー、それって俺が足が短くて太ってるってことぉ〜」 俺がブーブー言うと、 「そうね。とっくんの方が、着付けしやすかったわ」 クスクス笑いながら俺を見るばあちゃん。 「もー、ばぁーちゃん!!」 ヒドイよっ! 確かに俺は、雅実より背は低いし、足も普通の長さだし、標準体型の日本人だけども。 そんな笑いながら言われると、ジョーダンでも傷ついちゃうよ、俺っちorz 「ばあちゃんは、褒めてるのよ。去年も思ったけど、とっくんは色白で少しなで肩だから、浴衣が似合うわ。さっ、二人ともそこに並んで並んで!」 テキトーに俺の機嫌をとったばあちゃんは、スマホを構え、俺たちに窓際に立つよう指示する。 「あぁ〜ホンット、我が孫ながら、二人ともイケメンに育ったわぁ〜」 妙な連写をしながらしみじみ言うばあちゃん。 やっぱり血は争えぬ。 言ってること、大体俺と一緒。 ひとり撮影会に満足したばあちゃんは、早速誰かにラ◯ンしている。 多分、アコちゃん(叔母さん)とみさ姉(いとこ)のグループライ◯だろうな。 ――ぴこん―― そうこうしてたら、母さんから到着ラインがきた。 「ばあちゃん、母さん今着いたみたいだから、俺達行くね。着付けありがとう!」 「ありがとう、ばあちゃん」 「気をつけて行ってらっしゃい」 俺と雅実は笑顔でお礼を言って、ばあちゃん家をあとにした。

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