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【番外編】チョコレート味のキス

「はい、大ちゃんにもあげるね」 「え?ああ、サンキュ」 ニコニコとご機嫌な創がこちらに箱を向けてきた。なんだか甘い匂いがプンプンする。あー、アレだ、創が最近お気に入りらしいイチゴのやつ。 そこから一本ピンク色したのを引き抜いてぱくりと食いつくと、前の席からじっと碧い瞳が見つめてきた。 「ん?」 「いや、なんか、うん…………」 なんだこいつ、変なのは知ってるけど。 ぽりぽりと咥えながらじっと見ていると、くいっと顎を掴まれ上を向かせられた。あ、と思った時には目の前に碧い瞳があって、唇が熱くなる。 「サンクス」 にやりと笑うその顔にはっと気付き、手のひらで自分の口元を覆う。無い。食われた。そんでそのまま…キス、された。 かああっと一気に頬が熱くなって、それを隠すように目の前で笑うそいつの額に頭突きを食らわせた。

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