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とける
唇をやんわりと塞がれて、耳たぶをそっと撫でられる。
息が出来ない。
体が、熱い。
「ん…ぅ、ふ…」
苦しさに耐えかね、酸素を求めて口を開けたその隙間から、ぬるりとしたものが入ってきた。ああ、これも熱いな。
顎を掴まれ上を向かされていて、うまく飲み込めない唾液が唇の隙間から垂れた。うわ、すげえ恥ずかしいんですけどっ!
唇と歯の間に舌を這わされて、そのまま裏側まで犯される。舌の付け根から舐め上げてきた。ああ、なんかぞわぞわする。
「んっ、あ、」
「…煽るなよ、抑えられない」
気付けばジャスティンのシャツをぎゅっと握っていて、慌てて離そうとした手を上から包み込まれた。
じっと見つめてくる碧い瞳に映る自分の姿が、なんか笑えた。悔しいから鳩尾に頭突きを食らわせる。ごふっという呻き声が聞こえてきて、そのまま抱きしめられた。
こいつの腕の中で溶けてしまいそうだ。
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