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【番外編】いつもとは違う守るべき存在

外に出て並んで歩く。ちっちゃいジャスティンと手を繋ぐため、どうしても少し屈んだ姿勢になる。 一生懸命に短い足で歩いて、俺の隣に並ぼうとしてるのがわかった。 「なんか、俺がお前に合わせるって新鮮だよな」 「人生最大の屈辱だ」 「ははっ、ざまあみろ」 ゆっくりゆっくり進む。公園、こんな遠かったっけ? 歩道のない道路を並んで歩く。ふと後ろから車が来るのがわかった。 「ほら、危ないからこっち来い」 「えっ、ああ…」 きゅっと手を引いてこちらに寄せると、よろよろしながら距離を詰める。 と、今度は前から自転車。 「あぶね…ほら、」 「…?」 両手をジャスティンの前に差し出すと、きょとんとした顔で見上げてきた。 あ、これちょっといいかも。可愛い。あ、いや、サイズが小さいから余計にそう思うだけだ、うん、きっとそう。 「ちっ、ほら!…ああもう、」 「なっ、ダイスケ⁉︎」 脇の下に手を突っ込んで抱き上げると、そのすぐ横を自転車が風を切って通って行った。 危ねえな…ちゃんと俺が守ってやんなきゃ。 抱き上げた小さな体は、俺の腕にすっぽり収まる。なんか、可愛い。 こいつはいつもこんな事思ってんのかな?

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