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昨日の君より今日の君

【ジャスティンside】 ダイスケのフィジカル面や技術面をサポートするようになってから、みるみるうちにそのセンスの良さを再確認した。昨日教えた事を、今日になってしっかりと修得している。 けれど、まだまだ時間が足りない。 テストが終わり、夏休みに入る。 今日の試合は、準決勝まで進んで終了。三年生はこれで最後の試合らしい。 そこかしこで悔しさに涙を零すメンバーの肩を叩くダイスケも、同じように目を真っ赤にしていた。 「それならもっと強くなればいい」 「ん………」 くしゃくしゃとその黒い髪を撫でてやると、ぐいっと零れ落ちる雫を自分で拭う。吹っ切れたように見上げてくる顔。 笑顔が見たくて、この先のダイスケに幸せが訪れるようにと祝福のキスを額に贈ると、胸に頭突きされた。 痛い。けど、そのまま動こうとしない背中を抱きしめ、手のひらでとんとんと優しく背中を叩いた。 「ダイスケは、オレが強くするから」 「ん………」 この先ダイスケがチームの中心になるだろう。そのために出来る事は何でもしてやりたい。 だから。 「ダイスケ、早く帰って練習しようか」 「………ん」 明日はきっと、もっと…

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