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曖昧な関係に終止符を
二人で体育館の壁際に向かって歩く。他の奴らとは別メニューの俺は、今日もマンツーマンで特訓だった。
今はゴールを一つ使って、アウトサイドからディフェンスを抜いてフリーになる練習。ゲームの司令塔であるポイントガードは、確実にフリーになれなければ意味がない。攻守共に起点にならなきゃいけない、重要なポジションだ。
そう、自分から動かないといけない。
「…ジャスティン」
「どうした?」
「…合宿終わったら、継達と出掛けんだろ?」
「ああ、そう言われたな」
継達のおじさんらが、水族館のチケットを取ってくれたみたいで、俺達も誘われてる。母さんに言ったら、なんかその日は母さんも父さんと旅行に行くとか嬉しそうに笑ってた。つーか、もともと俺抜きで行く気満々だったらしいけど。
で、その日は俺とジャスティンの二人だけになるわけで。
「…500本連続で、今からスリー決めろ」
「イキナリだな、どうした?」
「もし出来たら、そしたら、その日…帰ったら………」
じっと見つめてくる碧い瞳に、体の奥が熱くなるのがわかる。
「……………Make love to me」
俺だって、本気なんだ。
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