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Love you only

昼は全員でそうめんをズルズル平らげて、また午後からは練習再開。 練習中はなんだかモヤモヤっていうか、フワフワ?してる気がして、あいつの手が触れるたびになんだかそこが熱くなって、なんかもう自分が自分じゃないみたいだった。 決めたんだ、だから大丈夫。心配そうにタオルを持ってこっちに来た創に告げると、くしゃくしゃと頭を撫でてくれた。ああ、ほら、そんな事したら…… 「創っ!オレも!!」 「ふふっ、おいで?」 ほら、すんげえ勢いで継が走ってきた。それを嬉しそうに笑って腕を広げそこに迎え入れてやると、俺にした時よりもずっと優しく頭を撫でてやってる。 正直言うと、ちょっと羨ましい。創には継が、継には創が。お互いがお互いを好きで、大事で、信じ合って、支え合って。 俺も、あいつとそうなりたいって思ったから、だから、大丈夫。 ちらっとジャスティンを見てみる。一瞬だったのに、その一瞬で目が合った。そりゃもうバチッと音がしそうなくらいに。その瞬間に微笑んだあいつの顔が目の裏に焼き付いて慌てて目を逸らすけど、指先までかああっと熱が伝わっていって、なんかもうどうしていいのかわかんなくて、とりあえず持っていたボールを思いっきりぶつけてやった。 ああもうっ、なんなんだよ俺…! ・ ・ ・ ・ ・ 戸川達が継を羽交い締めにしてる間に創を連れ出して、家まで送って行った。 「継のやつ、必死だったな」 「うん、可愛いよね」 「いや、なんか違くないか?」 玄関先まで創を送ると、その場で梅ちゃんに連絡する。電話口の後ろから継の叫び声が聞こえてきて笑えた。 創に別れを告げて、二人で来た道を戻る。無言。無言…………… いや、ここは何か喋った方がいいのか? 「……昼間の、あれ、本気なのか?」 「え………?」 ふと呟かれた言葉。昼間のあれって、あれ、だよな? こいつ、俺の本気を信じてないのか?…ムカつく。なんだよそれ、俺がどんだけ悩んで考えて、最後の一歩をやっと踏み出したってのに、それを信じらんないのかよ。 隣を歩くジャスティンの腕をぐいっと掴む。そのままコンクリートの壁に押し付けて、反対の腕の脇に俺の腕を突き立てて逃がさないようにした。 「…お前さ、俺の事好きなんだろ?」 「ああ」 「なら…俺の事だけ、好きでいろよ、ずっと」 俺だって、お前だけなんだ。その言葉は、唇に直接伝えてやった。

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