シャワーを浴びてリビングに戻ると、母さんとジャスティンが何かやってた。ああ、なんかこれ前にもあったな。俺のイヤな予感は当たるんだって、その時も実感したし。 足音を忍ばせて覗き見れば、やっぱりまたアルバムを見ていて、無言のままジャスティンの後頭部をスパン！と殴ってやった。 「お前は……」 「だって！こんなcuteなダイスケ！」 「あら、じゃあその写真あげるわ」 「ちょっ、母さん！」 小学生の頃の自分の写真を母さんがアルバムから剥がしてジャスティンに渡そうとするのを必死で阻止する。こんな黒歴史、渡してたまるか！ けど呆気なく頭の上でジャスティンに渡ってしまい、デレッと締まりない顔になる。ムカつくからもう一発頭を叩いてやった。 母さんが夕飯にするというからジャスティンの隣に座ると、当たり前みたいに手がのびてきて、テーブルの下で手を繋がれる。なんかくすぐったいけど、別にイヤじゃないから放置。指が絡んできた。握り返してやれば、嬉しそうに目を細めて笑う。 なんだよ、かっこいいなクソっ！ ・ ・ ・ ・ なんとか箸を使いこなせるようになったジャスティンが食べ終わるのを待って、二人で部屋に戻る。ドアが締まった音と共に、背中から覆い被さるように抱きつかれた。 重いし暑い。けど、イヤじゃない。 そのまま体を引かれてベッドに倒れ込むと、どくどくと体が熱くなるのがわかった。 「…放せよ、アホ」 「イヤ？」 「……別に」 くすりと笑われたのがわかる。なんかムカつく。 グリグリと額を鎖骨に押し付けてやれば、痛いと言われたけど止めてやんねえ。そのうち頭を両手で抑えられて、じっと碧い瞳に見つめられた。 ゆっくりと近付いてきて、額にキスされる。ムカつく。なんでそこなんだよ。 「…イヤ？」 「やだ、ふざけんなボケ」 衿元をぐいっと引き寄せて、俺から唇を重ねてやった。