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ずっと好きでいさせて
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無意識のうちに絡められた指を解く事なく、きゅっと力を込める。同じ力で握り返されるのが嬉しくて、安心する。
口付けの合間に囁かれる言葉を聞いて、かあっと大介の頬に赤みが差した。
「可愛い、ダイスケ」
「…っん、お前、なんかムカつく。した事あんの?」
組み敷かれた大介が、じっとジャスティンの瞳を見上げて問いかける。その黒い瞳は、キスを交わしただけでもう蕩けていたけれど、必死でそれに抗っていた。
実際のところ大介自身こういった経験はなかったし、まさか自分がされる側だとも思わなかった。けれど、いざこうして組み敷かれてみても嫌悪感などはなく、むしろ嬉しいとさえ思ってしまう自分が恥ずかしくて、でもお互いがお互いのものになるという喜びを感じていた。
「いや、ダイスケが初めてで…最後」
ふうん、と逸らされた瞳。けれど、その表情が今の大介の気持ちを全て物語っていた。
くすくす笑うジャスティンが、不意に握りしめた右手を上げる。自然と繋がれたままの大介の左手もシーツから離れ、指先がジャスティンの唇へと導かれていく。
「…だから、ずっと好きでいさせて?」
「……しょうがねえな」
綻ぶように微笑んだ大介がそっと瞳を閉じたところで、誓いの口付けが降ってきた。
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