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全部知りたい
【ジャスティンside】
「っく、ぅ、ん……はっ、あ…っ!」
「痛くない?」
こくこくと頷くダイスケの頬は、さっきと違って少し赤みを増している。三本入れた指の締め付けも緩んできて、最初に比べたらだいぶ解れたようだ。
でも、焦ったらダメだ。ダイスケを傷つけるような事だけは絶対にしたくない。
ローションを継ぎ足して更に滑りを良くしてから、壁を広げるようにして動かす。まるでオレの理性を試しているみたいに中へ中へと動いていて、早くここに入りたい衝動をどうにかして抑え込む。
時折オレの上腕をぐっと握って潤んだ瞳で見上げてくるのが堪らなく可愛い。可愛すぎてどうにかなりそうだ。
「ダイスケ…好き、すごく」
「ンなこと、知ってる…ッンぅ」
キスをすると中がきゅっと締め付けてくる。甘い吐息に変わってきたのを確認して、ゆっくりと指を引き抜いた。
手早く四角いパッケージを開けて装着し、そこにも念入りにローションを塗り付ける。手のひらをタオルできれいに拭き取ってから、ダイスケのと重ね合わせた。
その震える指先にキスを落として、視線を交える。この黒い瞳に捕らえられたのはオレ。
「…I love you」
「知ってるっつーの」
太陽のように眩しいその笑顔から目が離せなくなる。
真夏のサンフラワーは、きっとオレ自身だ。
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