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ゆっくりと、しっかりと

【大介side】 ぐ、ぐ、と熱いものが穴を抉じ開けるように入ってくる。さっきまでとは比べものにならない質量に、息が止まりそうだ。 ゆっくりと進んでは、俺の様子を見てキスをしてきて。きっと一気に突っ込めば楽なはずなのにそれをしないのは、もちろん俺の事を考えての行動なんだろうけど。 痛くないと言えばそれは嘘になるけど、耐えられないわけじゃない。そんなのよりも、苦しくて圧迫感の方が勝っていた。 ぎゅっと閉じた目を開いてジャスティンの顔を見上げてみる。ああ、やっぱこんな中途半端なんじゃ辛いよな。 「ほら、来いよ…」 「っ、でも、それじゃあダイスケが…」 「バーカ、そんなヤワじゃねえよ」 俺の事を気遣うのはわかる。けど、だからってこいつに我慢させっぱなしってわけにはいかないし。つーか、俺の事好きならこういう時にくらい理性無くすくらい求めてみればいいのに。 金色に揺れる髪をわしゃわしゃ撫でてやれば、そこに擦り寄ってくる。ホント犬だな。 双子がやるみたいに、そのまま引き寄せて額を合わせてみた。かなり恥ずいなコレ。 「大丈夫だから、な?」 「……わかった」 唇を塞がれたかと思うと、勃ち上がったそこをゆるゆると上下に扱かれながら、ジャスティンがゆっくりとまた入ってくる。今度はさっきと違ってぐっと押し入ってくるみたいに少し強引な感じはしたけど、途中で止められる事もなく奥まで貫かれた。 苦しい。熱い。息ができない。 けど、これでやっとこいつは。 「ん、くっ、ぁあっ…」 「…これでやっと、オレのダイスケになった」 唇を重ねたまま喋るからくすぐったい。でもそれ以上に胸と腹のあたりが締め付けられる。 背中に回した腕に力を込めて、力の限りに抱きしめてやる。 「違ぇよ、お前が、俺のになったんだよ…」

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