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まどろみの中で触れる愛しさ
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喉の渇きに目を覚ますと、左腕が妙に重いのに気付く。ゆっくりと瞳を開けてみれば、愛しい黒い瞳と視線が合った。
やっと手に入れた、そんな想いを乗せたキスを贈ろうとしたその瞬間、その瞳に鋭く射抜かれる。
「…動いたら殺す」
「え………」
「……もうちょっと、くっついてろ」
ぶっきら棒にそう呟いた大介の腕がジャスティンの背中に回り、そのまま力が抜けてしまったかのように再び瞳が閉じられた。
これは、このまま抱きしめて眠っていいという事なのだろうか?そんな迷いがあったジャスティンだったが、それはほんの一瞬だけで。
さらさらと流れる髪を梳いてやりながら、柔らかな唇に触れる。「ん……」と吐息を零し擦り寄ってくるその細い体を更に引き寄せ、腕の中にある愛しさに心が暖かくなるのを感じながら再び瞳を閉じた。
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