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あなたの心をください

【ジャスティンside】 甘いお菓子も、可愛いストラップもいらない。 欲しいものはたった一つ。 「……ダイスケの心をください」 その心の中に、他のものが入り込むのすら耐えられない。単なるjealousyなのはわかってる。でも、せめてオレといる時はオレの事だけ考えてほしい。ケイとソウの事なんか、本当は考えてほしくない。 ああもう、ほんとバッグに詰めて持って帰りたい。一気に耳まで赤くなって、本当に可愛いな。 「お前、今さら何言ってんだよ…」 ぽつりと呟いたダイスケが、じっと見つめてくる。頬が赤くなって、瞳が潤んでいて。 次の瞬間、腹に鈍い痛みを感じた。 「うっ……な、に……?」 「バーカ、とっくにお前のもんだってーの!」 ああ、間違えた。可愛くて、そしてかっこいい。 オレの最高のハニーだ。 今すぐにここでキスしたい衝動と痛む腹を抑えて、ダイスケの持つカゴを持った。ああ、早くキスしたい…

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