73 / 101
あなたの心をください
【ジャスティンside】
甘いお菓子も、可愛いストラップもいらない。
欲しいものはたった一つ。
「……ダイスケの心をください」
その心の中に、他のものが入り込むのすら耐えられない。単なるjealousyなのはわかってる。でも、せめてオレといる時はオレの事だけ考えてほしい。ケイとソウの事なんか、本当は考えてほしくない。
ああもう、ほんとバッグに詰めて持って帰りたい。一気に耳まで赤くなって、本当に可愛いな。
「お前、今さら何言ってんだよ…」
ぽつりと呟いたダイスケが、じっと見つめてくる。頬が赤くなって、瞳が潤んでいて。
次の瞬間、腹に鈍い痛みを感じた。
「うっ……な、に……?」
「バーカ、とっくにお前のもんだってーの!」
ああ、間違えた。可愛くて、そしてかっこいい。
オレの最高のハニーだ。
今すぐにここでキスしたい衝動と痛む腹を抑えて、ダイスケの持つカゴを持った。ああ、早くキスしたい…
ともだちにシェアしよう!