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第2話
「んん……眠い。母さんまだ寝かして……いつつ」
ここどこだ?
俺は自分が、制服を着ているのにびっくりしてしまった。いつもと違う制服をきているからだ。
「なんだ夢か……寝よ」
変にリアリティあってなんかちょっと怖いけど。寝ちゃえば覚醒するよね。現実の世界で。なんて思っていると。
「君? 学校へ何をしにきてるんだい?」
「へ? 誰?」
「コタ、ひどいな。恋人の顔を忘れたのかい?」
はい!? 恋人っていうかていうか、これゲームの世界じゃん。あの綺麗な先生が居る。
見つめてしまう俺。
「コタ、今日はなんの日かわかっているかい?」
確か、このゲーム、最初から恋人を選択できて、カップルとして主人公が動くゲームだったような……?
ってことは俺、楠先生の恋人!?
「なんだい? そんなに私の顔をみて、キスして欲しいっていっているの? さぁ言ってごらん?」
「いや、ちょっとまって! ちょっと待ってください。はい。」
俺は物事の経緯を説明すると『そんな馬鹿な事あるわけない。君は私の恋人であり、空蝉学園の生徒なんだ』と諭されてしまう。
まるで話にならない。信じてくれないのかなぁ。
「今日がなんの日かも忘れてしまったのかい?」
寂しそうな目で俺をみつめないで! 照れますって。
「え……とハロウィン?」
「ハロウィンだけど、もっと大切な事」
もっと大切。晴れて恋人になった記念日とか?
まさかな。いや待てよ。乙女ゲーだからありえる。
俺が恋心をいだいちゃって、去年の教に、告白とか……。
「コタの誕生日でしょう。忘れちゃだめじゃないか」
ああね。なるほど。って俺の誕生日なんで知ってんだ?
そういや入力したな名前と誕生日。
「君の大好きなプリンを作ってきたのに、先生は悲しいなぁ」
「いただきます!」
この際だから楽しんじゃえ!
「トリックオアトリート。先生はどっちを選ぶ?」
突然の発言に先生は目を瞬いている。そりゃそうだ。今考えついたんだからな。
「待って、今はそれはいえないな。放課後もう一度此処にきてくれるかい? 誰もいなくなった後。二人で……ね?」
俺は顔が近いことにびっくりして、話の内容が頭に入ってこない。
イケメン過ぎるよ!
「嫌なんて言わせないよ。いいね? 約束だよ?」
「わかりました。授業に出てきます」
「待って! 忘れ物! んちゅ、ちゅる……れろんん~~」
ディープなキスを頂いてしまった。感覚がリアルでキスしたこと無い歴=人生の俺はびっくりしてしまった。気持ちよくって夢見心地。
「コタはとろーってしちゃうね。私からキスをされちゃうといつも。可愛いからもう一度してもいいかな? って聞かないでもしちゃうけど」
腰の抜けるようなキスをされて思わず先生の首に手を回してしっとりと甘いキスを堪能したのだった。
「センセ……もっとぉ」
「先生って呼ばないで? いつもみたく……。ふ、くちゅちゅる……ふぅん」
「南雲先生……俺キス中毒みたいです。離れたくない」
そう言ってしまった。キスの一つでこんな気持ちになるなんて!
キスが上手なのか、本来のゲームでの中の俺がキスが好きなのか?
最後に鎖骨にキスマークを付けられて授業に戻る羽目になった。ボタン締めてネクタイしなきゃ
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