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第5話
昼休みももうすぐで終わる。トイレへ向かうと鏡を覗きこんでみた。もしかして俺超絶イケメンになってる? なんて思ってたらいつもと変わらない俺の顔。おかしいな。……まぁいいや。先生に甘えられたし。
こんなんでよくモテるな。なんてちょろいんだ。BL補正かかってるとか? 乙女ゲーにありがちな。受ける。
そんな事を考えながら、五次元目の授業を受け、『トリック・オア・トリートの魔の手はたくさん持っていたアメで凌いだ。
幼馴染二人からはキスされるし、アメを口の中で転がしてキスをするという恥ずかしいシチュを堪能させられたし。
イベントならあるよなこーいうグイグイ来る系のイベント。
無事六限目も終わり、帰ろうとなった時、ですよねーなイベントがおきた。
「小太郎、今日は生徒会の仕事手伝って貰うぞ」
「ええ!? 今日はだめっす。用事があって」
「用事? 取るにたらんいくぞ。」
強引な……そうよくいる、女王様タイプの男の人にネクタイを引っ張られ連行された。
「キスマーク? 何故こんなところにあるんだ? 私が付けたのは項だぞ?」
「いや、あのそのぉ……好きな人につけられました」
「まさか私以外の誰かにキスされたのか? そうなのか? 浮気は許すはずがないのはわかっているな?」
浮気じゃないですって。本気にいつからなったんだー!!
「先輩ごめんなさい。俺、先輩のこと先輩以上にはみられません。好きな人に抱かれればふわ
ふわになるけど。先輩に抱きしめられてもなんの感情もおきません。ごめんなさい……」
最後は尻すぼみな口調になってしまった。
結構好みのタイプの先輩だったから……でもこれも愛の為だと割り切った。
「もう帰れ! 私はお前のことを見損なった。もう生徒会の手伝いはしなくていい。どっかいけ」
おっかねぇ~……、
お役御免をされて出ると。時間はいい塩梅。
夕闇の時間になり、どこ見渡して誰も居ないことを確認すると先生のいる保健室へ向かった。
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