「ホントだ、スゲェな。俺の視界、お前でいっぱいだ」 「っ、………恥ずかしいから、見るの…ダメ…」 伏せても見えてしまう、逸らそうとすれば頬を挟まれて戻されてしまう、隠したい真っ赤な顔。 裕翔は逃げるように起き上がると、そっと両手で覆い隠した。 綺麗な顔を隠した所で、控えめサイズの美味そうな胸の飾りと、下着の中から浮かび上がる膨らみは丸見えなのだから……。そちらは恥ずかしくないのか、それとも忘れてしまっているのか。 「………エッロ…」 松崎が思わず呟くと、裕翔の肩がピクッと震える。 指の隙間からそろりと覗く光。そのウルウルと揺れる視線を感じながら、松崎は身を起こし、彼の太ももに手を伸ばした。 「！ ん……」 甘い声が鼻から漏れる。 先ほど乳首に指が掠った時もそうだったが、 どこもかしこも性感帯(キモチイイの)かよ…… パンツの足ぐりから手を差し込んで、尻たぶを揉みあげる。 女のもののように柔らかい訳ではない。だからと言って、鍛えて硬くなっている自分のゴツいものとも違う。 すべすべで餅のような肌には程良い弾力があって、しっとりと掌に吸いついてくる。 感触を楽しむように手を動かせば、堪らなそうに腰が揺れた。 顔から外された手が、首に縋りつく。 「ン、…んっ」 恥ずかしいのか必死に声を堪える様(さま)に、我慢しねぇで喘げば、と誘ってみるが、首を横に振られただけだった。 こうなったら、何がなんでも啼かせてやりたくなるのが、松崎の性分だ。 風呂上がりから長いこと、その存在を主張しては松崎を誘惑し続けてきたピンクの頂き。 首に掴まる手をやんわりと解かせ、待ち侘びたそこに舌を伸ばした。 「んっっ」 尻をムニムニと揉みしだきながら、まだ柔らかな小さい粒を舌で転がす。 舌先で引っ掛けながら突起を可愛がってやれば、やがてぷくりと芯を持って膨らんでいく。 口に含むと、小さく震えていた体がビクリと大きく跳ね上がった。 吸い付きながら舌先で突起を押し潰して、自分の腹に裕翔の硬くなったモノを押し付けるように滑らかな双丘を揉みしだく。 割れた腹筋でグリグリと擦ってやれば、下着からはみ出した先っぽから、とろりと先走りが溢れた。 もう我慢も限界だろう。 チラリと見れば、すっかり蕩けた顔をして、自ら腰を擦り付けている。 ラストスパートとばかりに、わざと音を立てて吸って、声を出すよう誘導してやる。 「んっ、ふっ……ん、ん〜ッ」 けれど裕翔は目の前の、自分の乳首を貪る男の頭に縋りついて、声を堪える。 まぁだ我慢出来んのか。………なら。 松崎はニヤリと笑うと、尻たぶを開いて秘めた窄みに指を忍び込ませた。 本当ならここまでやるつもりはなかったのだが。 裕翔がはじめて他人に晒す恥ずかしい場所。そこをまあるくなぞっては、皺の隙間に指を這わすように擽って。 指の動きに合わせて、ヒクンヒクンと筋肉が収縮を繰り返す。 「あっ、…ひんッ、ン……やぁんっ」 ようやっと、裕翔のきゅっと引き締められていた唇が堪え切れず半開きになった。 初めてで、えらい感じようだ。 「ぁっ…、ひっ、やっ……あぁん…っ」 しかし…、なんつー声あげてんだよコイツは……っ。 下半身直撃なんだよ、コイツの声は。 「あー……、挿れてぇ……」 松崎は無意識に欲望を口にする。