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王子様の地雷。

「白雪…そんな笑顔を見せるから みんなに狙われるんだよ…俺のものなのに…!!」 透也は両手で、白雪の首を絞める。 白くなる視界、意識が飛びそうになるほど強く、白雪の細く綺麗な首に力がかかった。 透也は怒ると手におえないことを白雪は知っている。 自分に対する異常的な執着心。 嫉妬。独占欲。 それに加えて、いつでもどこでも束縛される。 「ぅ…うぅ…と、ぉや、やめてっ…! ご、めんな、さい……」 白雪は、必死に許しを乞う。 透也にありったけの、力を振り絞り手を伸ばしながら。 そう、まるで白雪には透也が1番と言わんとばかりに。 「………キスしたら許してあげる。 それと、今日は学校で絶対離れないこと。いい?」 「ん、………っ」 白雪は伸ばしていたてを透也の頭に回し引き寄せながら甘い深い口付けをした。 (苦しい……でも、これで透也が許してくれるなら) 白雪は、こう思いながら、舌を絡め続けた。 白雪の謝罪に満足した透也は優しい笑顔に戻り、白雪の首から手を離した。 「ゴホっ、ゴホゴホっ。と、ぉや…」 「白雪可愛いよ…」 2人の視線が絡み合う。 今度は透也から白雪へと口付けをした。 透也は白雪の舌を絡めとり、深くキスをする。 チュプ…ッ、クチュックチュッ…チュプッ… 唾液が混じり合い、淫らな音が部屋に響く。 白雪と透也はお互いの気持ちを確かめ合うように、その後も何度も角度を変えてキスをした。 「っぷはっ…」 「白雪、キス上手になったね… それじゃ、時間もいい頃だし、制服に着替えて」 「うん、分かった」 機嫌の良い透也に頭を撫でられ、白雪は顔を赤らめて返事をして制服を着替え、朝食を透也と摂って、学校へ行く準備を始めた。

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