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第5話
「オレはどう?鏡無かったからどんなになってるか分からないんだよなー」
自分の衣装を見返しながら首を傾げ聞いてくる。そんな姿が…
「ええと、」
めちゃくちゃ可愛い!!
即答したかったが、アキラは可愛いと言うと機嫌が悪くなる時があるので、なんとかいい止まる。
そして優しく囁く。
「凄く似合ってるよ…」
「どのへんが?」
「緑の瞳と青い髪がよく合ってる」
生まれつき吸い込まれそうな深い緑色の瞳を持つアキラ、色も白く細っそりしているので本当に人形のような美しさ。
弟のコウジも可愛らしいが、アキラはまた別の魅力がある。
「そっか、違和感ないならいっか」
「お前は普段から女装してるようなもんだしな」
横から口を出すのは海賊に変身したヨシ、帽子に眼帯のこちらもオーソドックスな海賊姿だ、背が高いため意外と似合っている。
「うるせ、女装なんかしてねーし」
反射的に言い返すアキラ。
魔女の衣装姿で怒るアキラも可愛いな、と成り行きを見守るみずき。
「髪おろしてぶかぶかな服着てほとんど女装にみえてるぜ、自覚ないのかよ」
「なんだと、つかなんでお前海賊?1番まともな格好とか卑怯だろ」
アキラがヨシに言い返しているのを、ルードが割って入りやんわり止める。
「まあまあ、海賊ヨシ普通にカッコいいよな、見渡すとなんかメルヘンな世界に迷い込んでしまったみたいだ」
ルード以外は全員仮装済み。
「あ、確かにルードだけまだ普通の人間だな、」
アキラもケンカをやめて呟く。
「そういえばそうだな、飯できたならルードも変身してこいよ」
ヨシも促す。
「うん、料理できたから、運ぶよ」
「じゃ運ぼうか」
「俺も手伝う」
アキラとみずきも頷き…ヨシも後に続く。
「俺も、うわうまそー!」
「みんなでやれば早いね」
その様子を見てコウジと瞬助も手伝いに来る。
「煮込みハンバーグにパンプキンスープ、エビアボカドサラダの定食でーす、パンとライスはおかわりあるよ」
ルード料理長のお手製料理にみんな大喜び。
「やったー!」
「運んどくからルードも着替えて来いよ」
「そーだな、ルーも着替えてきてからだな」
「オッケー!待ってて!狼男になってくる」
ヨシと瞬助に促され、キッチン奥に消えるルード。それをみんなで見送る。
「いってらっしゃい!」
そうしてルードが作った料理も並べ、パーティ開始の準備が整った。
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