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第41話 掌中乃珠 ※

同じ布団で寝ることはなくなったけど、リビングのソファーでテレビを見ながら寛いでると、玲が俺の隣に座り、身体をピタリとくっつけてくる。 学校から玲が先に帰っていて俺が後から帰って来ると、リビングから走って来て俺に抱きつく。 俺が先に風呂に入っていると、白い肌を惜しげも無くさらしながら玲が入って来て、一緒に湯船に浸かる。 その度に俺の理性が揺らいで大変だった。 相変わらず俺はモテていて、いろんな女の子に告白された。でも、玲以外なんて視界にも入らない俺は、「好きな子がいるからごめん」と全て断っていた。 ある時、どこかでその話を聞いたらしく、玲が、「悠ちゃん、好きな子がいるの?」と目に涙を溜めて聞いてきた。 その悲しそうな顔を見て、俺は「おまえだよ」と言って抱きしめたい衝動にかられた。開きかけた口にぐっと力を入れて閉じ、出そうになった言葉を無理に飲み込む。 俺が「断るための口実だ」と言って玲の頰を撫でてやると、くすぐったそうに目を細めて、「よかったぁ」と愛らしく笑った。 俺は、玲を強く抱きしめて、その赤い唇に食らいつき、服を脱がせて滑らかな白い肌を舐め回し、ピンクの突起を吸い上げ、下の愛らしいモノに触れ、後ろの熱い孔に俺のモノを突き入れる。 玲の笑顔を見た一瞬で、そんなことを想像してしまった。 そんな想像をした自分に驚く。 玲が弟で良かった。でなければ、今思ったことを実行に移していた。 俺は一度大きく深呼吸をして、俺の手に擦り寄る玲に笑顔を向けた。 そして、玲が六年に、俺が中学に入ってすぐに、俺達の、玲の母親が死んだ。

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