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第76話 寤寐思服 ※

悠ちゃんは、僕の乳首を指で挟んでよじりながら、口の中に舌を入れて舐め回した。同じように伸ばした僕の舌に舌を激しく絡めて、強く吸う。 「ふぅっ、んっ、んぅ、ふぁ…っ」 キスをして乳首を弄られるだけで、僕の後ろの孔がヒクヒクと震えている。それに、僕の硬く立ちあがった性器が悠ちゃんのお腹に触れて、恥ずかしい。 僕の性器が触れないように腰を引こうとすると、逆に強く引き寄せられてしまった。 「あっ、や…ぁ、ダメ…」 「ダメじゃない。おまえが俺で反応してるところを見たいし感じたい。それに…おまえだけじゃない…」 「え?」 悠ちゃんの胸に手を当てて見上げる。悠ちゃんが笑って軽く身体を揺すると、僕のお尻にゴリゴリとした硬いモノが当たった。 「あ…」 僕はコクリと唾を飲み込んで、思わず硬いモノにお尻を擦りつけた。途端にそれが、容量を増す。 「玲…、おまえ、無自覚にそういう顔や動きをするな…。いや、俺の前ではいいけど、あいつの前ではするなよ」 「…?誰のこと…?僕が触れるのは悠ちゃんだけだよ?」 「ならいい…」 そう言って、悠ちゃんが僕を抱いたまま立ち上がり、自分の部屋へ行ってベッドの引き出しからローションを取り出した。そして、それを持ってまたソファーに戻る。 「ゆ…ちゃん…、部屋でしないの?」 「今日はここでする」 「ソファー汚れちゃうよ…。電気は?消さないの?」 「ソファーは拭けばいいし、電気も消さなくていい。玲の全部を見たい。おまえも、俺をよく見ておけよ」 「…うん。でも、恥ずかし…くて、泣きそう…」 「ああ…それいいな。おまえの泣き顔見たら、もっと興奮するかも…」 「もう…、悠ちゃんの変態…」 「そうだよ。俺はおまえのことになると、おかしくなっちまうんだ。そんな俺は嫌か?」 「ううん…大好き…」 「ん…。玲、俺も好きだよ」 ソファーの前に僕を立たせて、悠ちゃんが僕の服を全部脱がせる。自身も裸になって、もう一度ソファーに座り、膝の上に僕を座らせた。そして素肌をピタリと合わせて抱き合った。それだけで、とても気持ちが満たされて、僕は甘い吐息を吐いた。

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