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第6話

「今更だけどさ。同室の友達はいいのか?」 「俺がここで何しようとあいつは気にしない。俺もあいつがどう思うおうが知らない」 「ふっ、ははっ。どんな人か見てみたくなったな」 「やめておけ、喰われるぞ」 「……そうだな。喰われるなら、アシュレイだけでいい」 「……ッ!」  冬夜がそう笑うと、アシュレイが切羽詰まったような表情を浮かべながら、冬夜の腰を掴み、そのまま勢いよく挿入した。 「う、ううううっんン!!」  その衝撃に冬夜は背中を仰け反らせた。一気に、指は入り込めなかった奥にまで熱く質量のあるものを入れられて、冬夜は肺の空気が全部抜ける心地がした。 「はあはあはあッ…!せめて、一声くらい、かけて、欲しかったな…」 「す、すまない」 「だけど、一気に入ったな…アシュレイのが全部、ぜん…」  冬夜がアシュレイの性器と自分の後孔の結合部を覗き込むと、アシュレイの性器はまだ半分ほど入ったくらいでまだまだ全部入ったというには程遠かった。それを見て、ここで初めて冬夜は恐怖の表情を浮かべた。 「ちょっ…これでまだ半分って…!」 「まだ、入るぞ」 「ま、待て待て、腹、壊れるって、ひっ、あああっ!!」  一度冬夜から性器を抜き、そしてまた奥をノックするように突く。腸壁を擦られ、内臓をえぐるような一突きに冬夜は悲鳴を上げる。  その拍子に、冬夜の体を支えていた脚の力が抜けて、結果的により深く性器を体の奥に招き入れることとなった。 「は、ああああぁっ」 「大丈夫か?」 「苦しい…アシュレイが、俺の中でいっぱいになって…」  体の全てを支配されるような感覚に、冬夜の言葉は支離滅裂になっていく。だが、心の底から嫌とは言い切れない。アシュレイだから、たとえ自分が消えてアシュレイと一つになっても構わないと苦痛の中で確かにそう思った。  アシュレイは冬夜の体を横たえ、側臥位(そくがい)の体勢に変わる。そしてそのままゆっくりと抽送を開始した。 「ぁんッ、ああッ、あぁああッ」  インサートの動きのたびに声帯が揺さぶられ、勝手に声をあげてしまう。冬夜の声に甘い響が滲むようになると、アシュレイはより深く、より早く動き始める。 「冬夜ッ冬夜…!」 「アシュレイっ、もっと奥、奥来てもいいっぞ」 「ふ、ううっ」  冬夜の言葉通り、アシュレイは今度は遠慮なくその長大な性器を最奥まで突き入れた。その拍子に、窄まっていた道をこじ開け結腸まで侵入を果たし、その強烈な快感から冬夜は精液の放出のない絶頂に到達することとなった。 「ぅあぁあああぅッ……!!!」  絶頂のためにビクビクと収縮するナカの感触に溶けるような快楽を感じながら、アシュレイは、。  ビュクビュクッ! 熱い欲望の奔流が冬夜のナカに注がれる中、冬夜は唇を真紅に染めたアシュレイの顔を最後に見て、意識を手放したのだった。

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