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余談その2:見てみたい格好

会話文のみです。 ―はじめくんに着てほしい服とかあります?― 「はじめくんに着てほしい服かぁ。やっぱり裸エプロンだよね。あれは男の夢だ」 「裸エプロンは、女性がしてこそエロくていいんじゃないですか?」 「いや、はじめくんもエロ可愛くなるよ」 「でも俺は着ませんよ」 「じゃあ、ネコミミメイドでもいいよ」 「着ません」 「じゃあ、ウエディングドレスは?」 「却下です」 「何なら着てくれるのさ」 「…………エロくなくて、女装でもなくて。他人の目を気にせずに、街を歩けるような格好なら着てあげてもいいですけど」 「それ、普通の服しかないじゃないか!」 「だから普通がいいんですよ」 「…………あ!じゃあ、スーツはどう?はじめくんのスーツ姿見てみたいなぁ」 「まぁ、スーツぐらいだったら」 「じゃあ今すぐ買いに行こう!オススメのブランドがあるんだ!これを気に、一式揃えよう!大丈夫。お金は俺が出すから。20万とか安いもんだし!いや、はじめくんの為ならもっと高いやつでも、」 「買わなくていいです!安いやつ、自分で買うんで!」 「いや、俺が買うから」 「あぁ、もう!!この話終わりにしましょう!俺はスーツ着ないんで、買わなくていいです!」 ―じゃあ、苑さんに着てほしい服とかありますか?― 「次は俺ですか。それ、答えなきゃダメですか?」 「答えて!俺は何でも着ちゃうよ」 「…………………軍服とか、ですかね。何か似合いそう」 「それは、ドSに攻められたいという考えの現れかい?」 「違います」 「軍服かぁ。いいね、着るよ」 「いえ、着なくていいです。ただ質問に答えただけなんで。気にしないでくだ、」 「軍人の俺と、捕虜のはじめくん。そこで生まれる禁断の愛!いいねぇ」 「よくないです!」 「手錠プレイ。いいね」 「やだっ!ちょっ。離して、!」 「ほら、いろいろ調べてあげるから。おいで、はじめくん」 「やめっ!あ、清嗣さん!!たすけっ」 「という夢を見ました」 「俺からしたら最悪な夢ですね。現実じゃなくてよかった」 「はじめくん!今度の仕事で、軍服を着ることになったんだけど、どうかな?」 おわり

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