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相知る温度(13)(side 真誠)

「もう自分でするとか嫌だな」 なんて言うほど気に入ってもらえてよかった。でも凪桜さんが自分で慰める姿も見てみたい。今度お願いしてみよう。  なんてエロいことを考えていたら、 「真誠さんは男の人としたことあるの?」 直球ストレートな質問に、思わず起き上がってしまった。  言うなら、今がチャンスだよな。  そう思ったけど、先に凪桜さんのほうが言い繕って、優しく布団の中へ招き入れてくれた。真面目にしてくれてるのに、同じ布団にくるまって、俺はもう一回したいなんて考えている。  そう、文通しているときに、凪桜さんのことを好きだと思うと書いた。投函してから失敗した、ドン引きされただろうな、もう返信は来ないだろうと頭を抱えた。  本当に上手く伝わらなかったのか、伝わったけれど伝わらないことにされたのか。思わせぶりとも思えるような優しい言葉で返信をくれて文通は続き、俺たちはベッドの上にいる。  文通、楽しかったな。  また手紙を書こう。 「嫌わないよ。めちゃくちゃ好きだって!!!」 なんて抱き着いてくれたのは、二回目をしようってお誘い……ではないんだろうけど、俺は抱き締め返してキスをして、舌を入れながら胸の粒を探り、指の腹で転がしながら、自分の昂りを凪桜さんに押しつけた。 「んっ?!」  自分がエッチすぎて申し訳ない。でも凪桜さんが裸で同じベッドにいて、しかも抱き締めてくれたら、仕方ないと思うんだ。  凪桜さんの肌にスタンプラリーみたいにたくさん唇を押しつけて、腰や足の付け根にまた内出血を残して、凪桜さんが反応してる姿に嬉しくなってキスをして、さらに口に含んだけど、最後まではしないで口を離した。  凪桜さんをベッドの真ん中に座らせ、その腰を跨ぐようにして俺も座り、下腹部を密着させる。  ティッシュボックスの下の引き出しを開けてローションを取り出し、凪桜さんと自分の硬さに塗りつけた。  不思議そうな顔で俺の動作を目で追っていて、そりゃそうだよなと思う。男女の行為でこれはできない。 「兜合わせって知ってる?」 知らないだろうなぁと思いつつ、返事は待たずに二人の形を上向きに重ねて握り、ゆっくりと上下に動かした。  ローションのぬめりで摩擦の不快感はなく、快感だけが残る。敏感な裏側が凪桜さんと擦れあい、むずむずする快楽が顔にまで立ち上ってきた。一人で耐えるには苦しい気持ちよさに俺は凪桜さんとキスを交わし、舌を絡めてその快楽で甘い苦しさを紛らわせた。  好きな人と一緒に、快感を快感でやり過ごすなんて、とても贅沢な時間だ。  二回目だから余裕があると思ったのに、俺は全然我慢できなくて、テトリスが天井まで積み上がって崩壊するみたいに快楽で崩れ落ちた。  自分の白濁が凪桜さんの昂りや茂みの上にまで飛んで、その光景にも恍惚を感じる。  まだ切なげに眉根を寄せ、熱い息を吐いている凪桜さんをエロくて最高だなと思いながら、ぐちゅぐちゅ扱いて追い上げた。 「あっ、は、あ……っ!」  凪桜さんは身体を震わせ、腰を突き出すみたいにしながら白濁を噴き上げた。そのうちの一滴は俺の唇に飛んで、俺はまだ目を閉じて喘いでいる凪桜さんの姿を見ながら、舌先で舐め取り味わった。  凪桜さんはベッドに倒れ込み、俺も隣に寝て、しばらく休んでから頬にキスして声を掛けた。 「一緒にシャワー浴びよう」

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