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今年も猫年(21)(side 凪桜)

コタツの中で絡めた足はそのまま真誠さんの足の付け根まで辿った。真誠さんは僕の視線を確認してからコタツから抜け出しお風呂から銀色の袋を手にして戻った。僕の体を両足で挟んで座ると背中から抱きしめて体を密着させ、大きく息を吐くとカットソーの裾から手を差し入れててきた。 真誠さんにふれられるようになって僕の体はすぐに電気が走るような敏感さを手に入れた。 乳首? 触って何が気持ちいいの? くすぐったくない? って感じだったのにいつの間にか手が近づくと思っただけで期待をするようになった。 この刺激が真誠さんの手だけなのかどうかはわからないけど、他の人に触られることは考えられない。だってそんなの気持ち悪い。よくわからないけど、真誠さんだから僕に近づけるし触ってもいいと思ってる。 もちろん僕以外が真誠さんに触るのも気持ち悪い、無理。 真誠さんの手が僕の胸のあたりを撫で回し乳首を探している。しっとりした温かい指が期待通りの場所にたどり着くと、思わず声が漏れた。体中が熱を持ちはじめ気持ちの高まりとともに僕自身も固くなり始めている。 それを察したかのように真誠さんも僕の背中に硬さを擦りつけながら首筋に唇を這わせるから、僕は貯めていた息を吐き出してその感触に意識を馴染ませる。 「今日は、俺が入っていい? すごく入りたい気分」 そうだ、僕はもっとやばいものを手に入れた。真誠さんがあまりに気持ちよさそうだったから僕も教えて貰ったお尻の楽しみ方。 少し怖いというか抵抗があったというか、疑うような気持ちがなかったわけじゃないけど、実際に目の当たりにするとなにそれ? なにがそんなにいいの? と思わずにいられなかった。 真誠さんは根気よく僕が緊張しないよう気持ちを盛り上げつつ、柔らかく解して指を入れて、いいところを覚えるまでどれだけ練習を繰り返したことか。思えばほぼお任せ状態だった。 でも、同じように僕も真誠さんを気持ちよくすることが出来るようにもなったから。これは3つ目の手に入れたものかな。 僕は真誠さんの「入りたい」という言葉に頷いた。 真誠さんの手は僕の固くなった所を目指してボタンを外しファスナーを下ろすと下着に手を差し入れ、直接手で触れた。触れた刺激でさらに硬さを増し、先端を撫でるように擦られ柔らかく掴まれると声が漏れた。熱くなった首筋を唇と舌がなぞり歯を立て甘噛みをされた瞬間僕の体はビクッと反る。 「凪桜さん、ちょっと膝立ちになって」 と体制を変えさせながら下着ごとジーンズを下げられた。僕は半纏を肩から落として体を捻り真誠さんと目を合わせた。

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