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🔯第4話
また、同じ夢を見る。
美しい月の上で僕が立っている。
そしてその回りの惑星には見たことも無いよう
な美しく透明感のある動物たちと人が立ってい
る。
「…ここは、…あなた方は誰ですか?」
『ここは時の狭間。』
一人が答える。
『私たちはあなたを護るためにいる。』
「…護る、ために?」
『まだ、そなたには早い。眠られよ。』
「ま…だ…。」
毎回ここ眠らされる。
「先生、最近不思議な夢を見るんです。」
「へぇ!どんなの?」
「惑星の守護神が僕を護ると言ってくれるんで
す。」
「…。」
「先生?」
「何でもないよ。…良い魔法だね。」
「まだ、わからないですけど。でも魔法を上手
く使えたらなって思います。」
そして運命の番に出逢うことになるとは思わな
かった。
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