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第14話

「人?…」 「夏との交わりを深く求めたリドルは人型になることができるようになりそして…夏と関係を結ぶ。これが数年続いた」 リドル視点に切り替わったようだ 場面が大きく変わる。 事を終えたのだろう。リドルが名残惜しそうに言葉を紡ぐ 「ご主人様…時間だ…また来年…」 ここに俺はいるのに…ご主人様には姿は見えないんだ…目の前で涙する夏を抱き締めているのに夏には何もかんじられないんだ…悲しい…悔しい…どうして…夏をおいて俺は死んじゃったんだろ… 夏…大好きだよ…何で…俺は…人じゃないんだろう…もし人ならもっともっと夏の側にいられたかもしれないのに… あんな人間なんかに殺されないで済んだかもしれないのに… …あの日…家の庭で昼寝をしてた。そしたら嫌な臭いがした… あのときのやつらだ…まだ幼い猫たちをあんな目に遭わせた人。わずかに残ってたこいつらの臭い。 あんなこと許されていいわけない。文句を言いたくてそいつらに近寄るけれど言葉にはならなくて… もどかしい…こんなやつら…おかしい…只管文句を言うけど…届かない… 暫くすると1人のやつが目の前からいなくなる。 もう1人のやつが語りかけてきた 「ねぇ…逃げて…早く…あいつが戻る前に…あいつ何するかわかんない…だから…早く」 勝手に敷地に入ってきて繋がれた鎖を外す 「早く。行って…お願い…お願いだから…」 「おい。何やってんの?」 「…何でもない…」 「ふーん。」 そういうと男は友人であろう男を蹴り飛ばした。 「邪魔」 「っ…にげ…て…」 目の前の出来事に驚き動けないでいた。どうして友人をそんな扱いができるの?やっぱりおかしい…

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